メガホンを取ったのは、『ただ、君を愛してる』『四月は君の嘘』など、日本の恋愛映画の名手として名高い新城毅彦監督だ。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが配給を手掛けた本作において、新城監督は楽曲の持つ哀愁と生命力を、圧倒的な映像美で見事に具現化した。
青く澄み渡る沖縄の海と空、どこかノスタルジックな通学路、対照的に冷淡で無機質な東京のビル群。光と影を巧みに操ったカメラワークは、二人の距離感と心情の変化を雄弁に物語る。HYの仲宗根泉が楽曲に込めた切実な祈りを、新城監督は決して湿っぽくなりすぎない凛とした映像美へと昇華させ、重厚なドラマへと仕立て上げた。