ネット上の情報だけで判断していると見落としがちなのが、「2年後のキャンパス移動に伴う引っ越し問題」です。文系学部に入学して高坂駅周辺でアパートを借りた場合、3年次からは板橋キャンパスへの通学が基本となります。高坂から板橋キャンパス(最寄り:西高島平駅や成増駅・東武練馬駅)へは電車を乗り継いで通うことも不可能ではありませんが、毎日の通学となると片道1時間半近くを要します。
そのため、文系学生が一人暮らしをする場合、「最初の2年間は高坂周辺で暮らし、3年進級時に板橋周辺へ引っ越す」か、あるいは「最初から東武東上線の中間地点(川越駅、志木駅、朝霞台駅など)に部屋を借り、4年間引っ越しなしで東松山と板橋の双方へ通う」という二大戦略が存在します。中間地点に拠点を構えれば、低学年時は下り電車で座って東松山へ通い、高学年時は上り電車で板橋へ向かうというスマートな通学動線が構築可能です。
また、「東松山は周囲に何もない」という言説も正確ではありません。高坂駅周辺には大型ショッピングモール「ピオニウォーク東松山」をはじめとするロードサイド型店舗が充実しており、スーパー、飲食店、ホームセンターなど、日常生活に困る場面はほとんどありません。都心型の夜遊びスポットこそ少ないものの、堅実な学生生活を送る上でのインフラは盤石に整っています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
キャンパスの立地や教育環境が持つ特性は、学生個人の性格やライフスタイルへの志向によって評価が大きく分かれます。進路選択におけるミスマッチを防ぐため、以下の判断基準を参考にすることをおすすめします。
■ 東松山キャンパスが強くおすすめできる人:
- 勉学やスポーツ・実習に没頭したい人:誘惑の少ない落ち着いた環境で、専門的な研究や部活動に真剣に向き合いたい学生には最高のロケーションです。
- 生活費や家賃負担を抑えたい一人暮らし希望者:首都圏でありながら極めて経済的な住居費で一人暮らしをスタートでき、生活力を養うことができます。
- 自然を身近に感じながらのびのびと学びたい人:緑豊かな広大な空間で、同級生との濃密な絆を育みながらキャンパスライフを謳歌したい人に合致します。
■ 進学において慎重な検討が求められる人:
- 放課後の都心ライフや華やかな繁華街を最優先したい人:講義終了後に毎日渋谷や新宿などへ繰り出したい学生にとっては、移動時間や終電の制約がストレスになり得ます。
- 引っ越しや通学動線の計画を立てるのが苦手な文系志望者:2年次から3年次への切り替え時に生活圏をどう再編するか、事前のシミュレーションを怠ると通学負担が増大します。