車の空調システムにおいて、空気を吸い込み車内へ送り出すシロッコファンとモーターが一体となったパーツがブロアファンです。エアコンから風が出ない、あるいは明らかな異音が発生している場合、トラブルのパターンは主に3つに分類されます。
第一に、エアコン異音カタカタや「カラカラ」という回転周期に比例した音です。これはファン内部に枯葉やエアコンフィルターの隙間から侵入したゴミが接触しているか、モーター内部のベアリング(軸受)が経年劣化でガタつきを起こしている証拠です。放置すると軸ブレが悪化し、最終的にファンがロックしてモーターが焼き付きを起こします。
第二に、車エアコン風が出ない原因として頻発するのが、モーター本体のカーボンブラシの限界摩耗、もしくはヒューズ切れです。走行距離が8万km〜10万kmを超えた車両では、内部ブラシがすり減って通電しなくなるケースが多発します。
第三に、風量調整が「最大(HI)しか出ない」「特定の風量だけ無反応」という挙動を示す場合は、ファン本体ではなくレジスター故障症状を疑うべきです。風量を段階的に制御する抵抗器(ブロアレジスター / ファンレギュレーター)が熱疲労で断線しているため、この場合はレジスター側の交換が必須となります。