臨床現場や各種コミュニティに寄せられる当事者の手記・証言を検証すると、この恐怖は特定の年代や性格に限ったものではないことが浮き彫りになります。SNSや相談窓口では、以下のような切実な告白が日々寄せられています。
「小学生の頃から、夜になると『自分が無になる瞬間』を想像して息ができなくなり、母の布団に潜り込んで泣いていた」(20代女性の手記より)
「仕事帰りの電車でふと『いつか寿命が尽きる』という事実が現実味を帯びて迫り、冷汗と激しい動悸で途中下車した」(30代男性のカウンセリング記録より)
このように死にたくないと泣く理由の根底には、自らの意識が完全に消失することへの「無の恐怖」と、大切な人や世界との繋がりが断ち切られる「分離不安」が複雑に絡み合っています。また、一度激しい発作を経験すると、「またあの恐怖が襲ってくるのではないか」という予期不安が形成され、夜を迎えること自体に強いストレスを感じる悪循環に陥るケースが後を絶ちません。強い発作が繰り返される場合、それは単なる気の持ちようではなく、死にたくないパニック発作として医学的なケアを要する段階に達しているサインです。