1973年、東京・自由が丘の閑静な街並みの一角からスタートした「私の部屋」。フランスや北欧の豊かな暮らしの知恵を日本の伝統的な住空間に取り入れるという先駆的なコンセプトは、当時のインテリア業界に新鮮な風を吹き込みました。単なる輸入雑貨のセレクトにとどまらず、日本の四季の移ろいや日本の食卓事情に合わせたオリジナル商品を開発してきた歴史が、現在の確固たるブランド価値を築いています。
多くのインテリアショップがファスト消費の波に乗るなか、「私の部屋」が一貫して守り抜いているのは「使い込むほどに愛着が湧くものづくり」です。陶磁器の産地と直接連携したオリジナル食器や、熟練の職人技が光る家具は、親から子へと受け継がれることも珍しくありません。生活空間にしっくりと馴染む温かみのあるデザインこそが、流行の移り変わりが激しい2026年の現在においても熱い支持を得ている最大の要因です。