タモリさん夫妻の間には子供がいません。昭和の芸能界においては「跡継ぎ」や「家庭像」を求められる風潮が根強くありましたが、ふたりは早い段階から「夫婦二人だけの人生」を選択していました。
親しい知人や過去の対談番組等で語られた断片的なエピソードから見えてくる子供がいない理由は、極めてタモリさんらしい合理性と愛情の深さに起因しています。関係者の証言によると、タモリさんはかつて親しい仲間に対し「子供ができると、生活や愛情のすべてが子供中心になってしまう。自分はいつまでも妻と対等の関係で、妻とふたりきりの生活を楽しみたい」といった主旨を漏らしていたといいます。
芸能界の第一線で多忙を極めた日々にあっても、ふたりの夫婦仲は常に良好でした。31年半にわたって平日正午の生放送『笑っていいとも!』を1日も休まず続けたタモリさんの健康を管理したのは、妻の手料理と規則正しい生活リズムの維持でした。毎朝決まった時間に起床し、栄養バランスの取れた朝食を共にしてからスタジオへ向かう生活が、驚異的な皆勤記録を物理的に支えていたのです。