処方箋なしでの購入を巡っては、ユーザーの間でいくつかの危険な誤解が蔓延しています。
第一の誤解は「処方箋の期限切れ」に対する認識です。眼科で発行される装用指示書には通常「有効期限(多くは発行から1ヶ月〜1年)」が記載されています。期限が切れたからといって法的に通販で買えなくなるわけではありませんが、期限が切れた指示書の数値を基に何年も買い足しを続ける行為は極めて危険です。視力や角膜の形状は加齢や生活習慣によって常に変化しているため、過去の数値に頼り続けると慢性的な眼精疲労や視力低下を招きます。
第二の誤解は「眼鏡の度数と同じ度数でコンタクトを買えば良い」という思い込みです。眼鏡は目から約12ミリメートル離れた位置にレンズがありますが、コンタクトレンズは角膜に直接密着します。この「頂点間距離」の違いにより、特に近視の度数が中等度以上(-4.00D以上など)になると、眼鏡とコンタクトレンズで必要な度数は一致しません。
自己判断で注文する際、外箱から確認すべき必須データは以下の3点です。
- PWR / D / SPH(度数):近視・遠視の矯正度数(例:-3.50)
- BC(ベースカーブ):レンズの曲がり具合(例:8.6)。数値が小さすぎると目を締め付け、大きすぎるとズレや脱落の原因となる
- DIA(レンズ直径):レンズ全体の大きさ(例:14.0mm)
手元の空き箱や個別包装(アルミブリスター)の側面にこれら数値と「高度管理医療機器承認番号(例:22000BZX00000000などの12桁)」が記載されているかを確認することが、安全なリピート注文の最低条件です。