グラウンドの外でも、本田選手の発言は常に世論を二分する熱量を帯びています。日本テレビ系の報道番組『news zero』に出演した際、2026年北中米ワールドカップに挑む日本代表をめぐる議論の中で放った一言が、ソーシャルメディア上で激しい論争を呼びました。
番組内で「前回のカタール大会を踏まえ、目標を『W杯優勝』から現実的な『ベスト8進出』に下方修正すべきではないか」という議論が紹介された際、本田選手は間髪を入れずにこう言い放ちました。
「レベルが低いな」
かつて自身が日本代表の中心として「W杯優勝を公言する」ことで自らを極限のプレッシャーに追い込み、チームを引き上げた経験を持つからこその苦言です。「現実的な着地点を探した瞬間に、奇跡も成長も止まる」という彼の哲学は、賛成派のサッカーファンから熱烈な支持を受ける一方、批判派からは「無責任な精神論ではないか」との声も上がりました。しかし、この一歩も引かない姿勢こそが、本田圭佑というパブリックイメージの本質です。
さらに同番組では、長年くすぶり続けている「監督ライセンス制度」の硬直化についても踏み込みました。「いつからサッカーの指導者はそんな重いものになったんだ」と疑問を呈し、数年間の座学や実務経験を経なければトップチームを指揮できない現行システムの参入障壁の高さに異議を唱えたのです。
カンボジア代表で事実上の指揮官(GM)を務めた際、公式ライセンスの有無が国際的な議論を呼んだ経緯を踏まえた当事者ならではの叫びであり、指導現場の多様化を求める若手指導者層から強い共感を集めました。