佐々木家の家族構成は、清水香織さんとの間に生まれた長女・長男の2人と、榎本加奈子さんとの間に生まれた2人の男児(2005年誕生の長男、2006年誕生の次男)からなる、合計4人の子どもを抱える6人家族です。特筆すべきは、離婚に際して佐々木氏が前妻の子ども2人の親権を引き取った点にあります。
当時わずか24歳から25歳、華やかな独身女優として生きていた榎本さんが、結婚と同時に思春期に差し掛かる他人の子ども2人の「継母」となり、さらに自身も立て続けに乳児を出産して育てるというミッションは、並大抵の精神力で務まるものではありませんでした。毎朝4時台に起きて全員分の弁当を作り、泥だらけの野球ユニフォームを洗い、夫の健康管理に気を配る日々。榎本さんは自身のアイデンティティであった芸能の仕事を完全に封印し、家庭生活に没入していきました。
しかし、血のつながらない親子関係、いわゆるステップファミリーの形成は一筋縄ではいきませんでした。2014年、週刊文春によって「佐々木氏の長女(当時22歳)と榎本加奈子さんとの間に激しい確執があり、長女が精神的に追い詰められて自宅を出た」というスキャンダルが報じられます。長女側からの「過剰に厳しく接せられた」「差別された」という主張が掲載され、世間には再び榎本さんバッシングが巻き起こりました。
これに対し、佐々木主浩氏は公の場や取材に対して毅然とした態度を崩さず、妻である榎本さんを全面的に擁護しました。「加奈子は20代半ばの若さで突然僕の連れ子の母親になり、逃げ出さずに命がけで向き合ってくれた。思春期の子どもたちを真っ当に育てようとするあまり厳しく叱ることもあったが、そこに悪意や差別は一切なかった」と語っています。年の差わずか12歳の継母と多感な思春期の娘という関係性は、誰が当事者であっても摩擦を避けられない極限の環境です。家族社会学的な視座で見ても、この葛藤は一方の悪意によるものではなく、構造的な難しさが生んだ軋轢であったことが浮き彫りになっています。