なぜ日本のメディアは、過剰なまでにプライベートや関係性の真相を追いかけてしまうのか。そこにはテレビ放送事業が抱える長年の構造的課題が存在する。幅広い視聴者層を獲得するため、一部の番組では競技そのものの分析よりも、人間関係やプライベートの噂話といった「感情移入しやすいトピック」を優先する傾向が根強く残っているためだ。
しかし、視聴者の眼光も年々厳しくなっている。根拠のない噂や、強引にアナウンサーを結びつけようとする過度なスクープ報道に対しては、SNSを中心に冷ややかな批判が浴びせられることが増えた。不確実な情報で視聴率を稼ごうとする手法は、巡り巡って番組や放送局自身の信用を失墜させるリスクをはらんでいる。