デニム愛好家が裾上げに強いこだわりを見せる背景には、旧式ミシン「ユニオンスペシャル(Union Special)」の存在がある。特に1950年代前後のヴィンテージミシンで縫い上げられた裾は、独特の強い縄状のねじれを生み出し、ヴィンテージ特有の立体的な経年変化を演出する。
旧式力織機で織られたセルビッジデニム(赤耳)を裾上げする場合、一般的な現代ミシンで真っ直ぐ縫ってしまうと、せっかくの風合いが損なわれてしまうリスクがある。専門のリペア工房ではユニオンスペシャル指定の裾上げを受け付けているが、設備維持や技術の希少性から料金は2,000円〜3,500円程度まで跳ね上がる。それでもデニムの資産価値と美観を守るための投資として、熱心なファンの支持を集めている。