結論から明かすと、阿部慎之助監督の娘が日本スケート連盟(JSF)の強化選手や主要ブロック大会に出場するフィギュアスケート選手として活動しているという事実は確認されていません。日本国内で開催される全日本ノービス、全日本ジュニア、あるいは東京ブロック大会などの公式リザルトデータベースを過去10年分遡っても、阿部監督の愛娘に該当する登録情報簿は見当たらないのが現実です。
では、なぜこれほど具体的に「阿部慎之助の娘=フィギュアスケート」という図式が世間に広まったのでしょうか。現場を取材するスポーツ紙デスクは次のように背景を分析します。
「読売ジャイアンツの看板選手から二軍監督、そして一軍監督へと就任する過程で、阿部ファミリーへの世間の注目度は爆発的に跳ね上がりました。名門校に通う著名人の子供たちが幼少期にフィギュアスケートやクラシックバレエを習うケースは非常に多く、ローカルなアイスリンクでの目撃談や、同姓同名のジュニア選手のエントリー情報がインターネット上の掲示板やSNSで歪曲され、いつの間にか『本格的なフィギュアスケート選手として大会で好成績を収めている』という尾ひれのついたストーリーに変換されて拡散したと考えられます」
趣味や情操教育の一環として氷上に親しんでいた可能性までは否定できないものの、全国大会や国際大会を目指すようなアスリート活動を展開しているわけではありません。ネット上の噂は、熱心なファンやメディアが抱いた期待先行の産物といえます。