1980年代後半のアイドルデビュー以来、永作博美は第一線でキャリアを重ねてきた。30代、40代と歳を重ねても失われない透明感は、常に時代の憧れだった。しかし彼女自身は、これまでもメディアの取材に対して「過度なエイジングケアよりも、その年齢ごとの変化を楽しみたい」という趣旨の発言を繰り返している。
ハリウッドをはじめとする世界的なトレンドと同様、日本でも人工的なアンチエイジングに対する違和感を口にする層が増えている。無理にシワを消し去るのではなく、肌の質感や表情のニュアンスをそのまま愛でる。彼女が体現するアプローチは、「若さこそが唯一の価値」とする従来のルッキズムに対する静かな異議申し立てとも受け取れる。