この作品を語る上で欠かせないのが、一筋縄ではいかない悪役(ヴィラン)たちの存在だ。元は博士の助手チンパンジーだった巨大な脳を持つモジョ・ジョジョ。彼の回りくどい演説や、どこか憎めないマヌケさは作品のスパイスとなっている。
さらに、性別を超越した妖艶な悪魔「カレ(HIM)」や、理不尽な欲望を撒き散らすギャング、アメーバ・ボーイズなど、悪役側のキャラクター造形も恐ろしいほど先鋭的だ。単なる勧善懲悪ではなく、怪獣映画やポップアートのオマージュが散りばめられた世界観が、大人になった元視聴者をも惹きつけて止まない。