数々の女優やモデルから絶大な信頼を集めるヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロ氏。彼が提唱するベースメイクの手法は、補色(対照色)の理論を完璧に応用している。ニキビ特有の強い赤みに対しては、肌色を重ねる前に「グリーン」や「イエロー」のコントロールカラーを極ごく薄く仕込むのがプロの絶対法則だ。
小田切ヒロ氏流のカバー術では、指で直接擦り込む行為は厳禁だ。コンシーラー専用の小さな平筆を立て、肌に対して垂直にトントンと置くように重ねていく。色を乗せた後は、周囲の健全な肌との境目だけをパフで優しくプレスし、最後に粒子のみ細かいルースパウダーでフィックスさせる。このひと手間により、至近距離で見られても塗った痕跡すら分からないシームレスな仕上がりが完成する。