不良の巣窟と呼ばれる開久高校において、数百人規模の不良たちを束ね上げる絶対的トップが片桐智司(サトシ)です。彼が視聴者や原作ファンの心を掴んで離さない最大の要因は、凶悪校の番長でありながら「卑怯な手を嫌い、己の拳一つで筋を通す」という徹底した美学にあります。
作中に登場する多くのヤンキーが不意打ちや凶器、数に頼った集団リンチを平然と行う中、智司は常に真っ向勝負を信条とします。敵対する軟葉高校の伊藤や三橋に対しても、一度拳を交えればその強さと心意気を認め、理不尽な罠に嵌めるような真似を決して許しません。
実写ドラマ版のキャスティングにおいて、この重厚なキャラクターを具現化したのが劇団EXILEの鈴木伸之さんでした。身長185cmという圧倒的なフィジカルから繰り出される豪快なパンチ、ドスの利いた低音ボイス、そして何よりも眼光の鋭さと奥底に秘めた情の深さは、視聴者に「これぞ本物の番長」という強烈な説得力を与えました。放送当時、SNS上では「サトシが画面に出てくるだけで空気感が引き締まる」「敵なのに応援したくなるかっこよさ」といった絶賛の声が相次ぎました。