落ち目のブランドという印象を決定づけたのが、Netflixで世界配信されたファッションドキュメンタリー『ホワイト・ホット: アバクロンビー&フィッチの興亡』だ。作品内では、過去の輝かしい成功の裏側に潜んでいた人種差別構造や、容姿至上主義による従業員の不当選別、そして過激なマーケティングの暗部が容赦なく暴かれた。
かつての栄光を振り返るだけでなく、企業の負の遺産を世界中に可視化させたこのドキュメンタリーは、アパレル・ファッション業界全体に大きな衝撃を与えた。世間の冷ややかな視線が注がれる中、ブランドのイメージ失墜は決定的に見えた。多くのアナリストが「再起不能」と烙印を押したのも無理はない。