日本の食卓と健康研究を支える指標である『日本食品標準成分表2026』の改訂議論においても、これまで捨てられがちだった野菜の非食部に関するデータ拡充が進んでいます。国立健康・栄養研究所などの公的機関が進める研究では、可食部だけでなく種子や皮に秘められた機能性成分の評価が急速に高まっており、栄養学のフレームワークそのものが再定義されつつあります。
研究者たちは、野菜が外部のストレスや紫外線から自らの遺伝子を守るために種子へ優先的に蓄える二次代謝産物に着目しています。これにより、単なる熱量やビタミン補給にとどまらない「生体調節機能」としての栄養価が証明されつつあり、食材を丸ごと活かすホールフードの概念が科学的根拠を得て補強されています。