トヨタ移籍後、富川氏は企業メディア「トヨタイムズ」の専任記者として、まるで水を得た魚のように全国、そして世界の最前線を取材している。カーボンニュートラルへの挑戦、次世代モビリティの開発、現場で働く熟練工の汗。テレビでは尺の都合でこぼれ落ちてしまうディテールを、熱量を込めて掘り起こす日々だ。
YouTubeを中心とした配信コンテンツでは、従来の堅苦しいアナウンサー像を打ち破り、素直な驚きや現場へのリスペクトを前面に出したリポートが多くの視聴者を惹きつけている。かつてスタジオで張り詰めていた表情は消え、生き生きとした笑顔が画面越しにも伝わってくる。
世界的な大転換期を迎えている自動車産業のリアルを伝える仕事は多忙を極めるが、精神的な充実度はかつてないほど高い。愛知県と東京を行き来する多忙なスケジュールを柔軟に支え、夫の新しいライフスタイルを温かく包み込んでいるのが妻の細やかな配慮だ。