『ポプテピピック』の代名詞となったポプ子の中指立てポーズですが、そのルーツを探ると、単なる悪ふざけを超えたサブカルチャーの系譜が浮かび上がります。原作者である大川ぶくぶ氏が描く不条理劇において、ポプテピピックの中指立ての理由は、既存の萌え4コマ漫画に対するアンチテーゼと、インターネット特有の攻撃的ユーモアの融合にありました。
漫画表現における「中指立ての元ネタ」としては、アメリカのオルタナティブ・コミックやサウスパークに代表される海外アニメーションの過激なスラップスティック、さらには90年代の日本のサブカルチャー誌で展開された毒気の強いアングラ漫画の影響が色濃く見られます。可愛いキャラクターが無表情でファックサインを突きつけるギャップこそが、読者の認知を強烈に揺さぶるフックとなりました。
また、相方であるピピ美のポーズやリアクションの元ネタに関しても、往年の格闘ゲームやプロレス、海外ミームのオマージュが随所に散りばめられています。大川ぶくぶ氏が中指ポーズに込めた意味とは、権威主義や「お行儀の良さ」を求める商業コンテンツ界に対する痛烈なアイロニーであり、ルール無用のパンク精神そのものだったと分析できます。