世界を震撼させたスーパースターの急死。その死因をめぐっては様々な憶測が飛び交いましたが、ロサンゼルス郡検視局による厳格な司法解剖の結果、マイケルジャクソン死因真相は「急性プロポフォール中毒およびベンゾジアゼピン系薬剤の相互作用による心停止」と断定されました。
プロポフォールとは、通常は病院の手術室や集中治療室で全身麻酔を行う際に用いられる極めて強力な静脈麻酔薬です。人工呼吸器や厳密なバイタルモニターの常時監視下で使用することが厳格に定められており、個人の寝室で投与することは医療の常識から完全に逸脱していました。
法廷で明らかになったプロポフォール過剰投与理由は、マイケルの長年にわたる深刻な不眠症と、それに応え続けた医師の怠慢でした。重圧に押しつぶされそうになっていたマイケルは、主治医に対して「眠らせてくれ」「ミルクをくれないとリハーサルに行けない」と懇願したと記録されています。プロポフォールが白濁した液体であることから、マイケルはそれを「ミルク」と呼んでいたのです。これが実質的なマイケルジャクソン最後の言葉の一つとして裁判で明かされました。
2011年、ロサンゼルス上級裁判所は主治医に対し、適切な蘇生処置を行わず救急通報を遅らせた点などを厳しく指弾。コンラッド・マーレー主治医判決として、過失致死罪で禁錮4年の実刑判決(上限刑)を言い渡しました。