フットボールファンの間で長年議論される「EUROはワールドカップよりも競技レベルが高いのか?」というテーマ。これには明確な戦術的・構造的理由が存在します。
ワールドカップの場合、大陸間予選を勝ち抜いた多様なプレースタイルの国が集うため、チームごとの実力格差や移動距離、気候順応の難しさが試合内容にばらつきを生む傾向があります。対してEUROは、出場枠が24カ国へ拡大された現在でも、ヨーロッパの超高強度な戦術基盤を共有する国同士が激突するため、「捨て試合が極めて少ない」という特徴があります。
欧州トップリーグでプレーする選手が大半を占めるため、プレッシングの強度、攻守の切り替え速度、セットプレーの完成度が極めて均一化されており、グループステージのUEFA欧州選手権 順位表争いは初戦から最終節まで極限のデッドヒートとなります。この密度の濃さこそが、玄人筋から「最も純度の高いフットボールトーナメント」と称賛される所以です。