Q1:JISのP規格とG規格のOリングに互換性はありますか?
A1:原則として互換性はありません。P規格は運動用・円筒面固定用として線径が太く、G規格は平面固定用として細い線径で設計されています。同一内径であっても溝深さ・幅が異なるため、入れ替えて使用すると漏れや早期破損の原因になります。
Q2:フッ素ゴム(FKM)とニトリルゴム(NBR)の外観上の見分け方はありますか?
A2:一般的な黒色のOリングでは、外観や触感だけで判別することは困難です。比重測定(FKMは約1.8〜2.0、NBRは約1.2〜1.3とFKMの方が明らかに重い)や、微小片を燃焼させた際の煙・臭気試験(NBRは黒煙とゴム特有の焦げ臭、FKMは白煙で自己消火性がある)で識別しますが、現場の誤品混入を防ぐためには購入時の個別包装と品番管理を徹底してください。
Q3:Oリングの未使用在庫の保管寿命と正しい保管方法は?
A3:NBRで製造後約3〜5年、FKMやVMQで約10年が目安です。直射日光(紫外線)、高温多湿、オゾン発生源(モーターや高圧放電機器の近く)を避け、直射日光の当たらない冷暗所(15〜25℃)でポリエチレン袋などに密閉して保管します。フックに吊るして保管すると変形・局所応力劣化の原因となるため厳禁です。
Q4:溝を掘らずにボルトの締め付け力だけでOリングを挟み込んでもシールできますか?
A4:シールできません。Oリングは溝の側壁によってゴムの変形が規制されることで反発圧力を生み出します。溝のない平面同士で挟み込むと、ボルト締め付け時にOリングが外側に逃げて押し潰され(過大偏平)、確実にちぎれて流体が漏洩します。必ず規格に準拠した溝を加工してください。