良質な乳酸菌を補給しているはずが、逆に便秘がひどくなったり、お腹がゴロゴロ鳴って張ったりする現象は、腸活の逆効果と便秘悪化の真相として医療現場でも問題視されています。この中心にあるのが、日本人成人の大多数が保持している乳糖不耐症と下腹部の張りの密接な関係です。
母乳を必要としなくなる離乳期以降、小腸内で乳糖(ラクトース)をブドウ糖とガラクトースに分解する酵素「ラクターゼ」の活性は遺伝的に低下します。日本消化器病学会関連の各種データでも示されている通り、成人日本人の約70〜80%はラクターゼの分泌量が少ない「低ラクターゼ状態」にあります。
分解されずに大腸へ流れ込んだ乳糖は、腸内細菌によって急速に発酵され、多量の水素ガスやメタンガスを発生させます。同時に高浸透圧によって水分を引き込むため、軽度の下痢や軟便、あるいは腸管の過伸張による蠕動運動の麻痺(痙攣性便秘)を引き起こします。以下の項目に心当たりがある場合、ヨーグルトが体質に合わないサインと捉えるべきです。
【体質不適合を示唆するセルフチェックサイン】
・食後1〜3時間以内にお腹がボコボコと鳴り、ガス(おなら)が頻発する
・朝スッキリ排便できず、常に下腹部に重苦しい膨満感がある
・便がすっきり出きらず、泥状便と硬い便が交互に現れる
・フェイスラインやあご周辺に慢性的な吹き出物・肌荒れが続く
・ヨーグルトを食べた後、喉の奥に粘り気や痰のような違和感を感じる