補修や紛失時の交換にあたり、最も重要なのが巾木エンドキャップの種類と選び方です。外観は似ていても、メーカー各社によって巾木の厚み(5.5mm、7mm、9mmなど)、溝の深さ、固定ピンの形状が緻密に設計されているため、適当に購入しても嵌合(かんごう)しないトラブルが多発しています。
住宅内装で高いシェアを誇るダイケン(大建工業)の巾木エンドキャップは、同社製の木質巾木(薄型巾木や標準巾木)のラインナップに完全同期しており、嵌合部のツメがしっかり噛み合う構造が特徴です。一方、リクシル(LIXIL)製品はスマート巾木や標準巾木ごとに専用キャップが設定されており、樹脂の質感やカラーバリエーション(クリエカラーシリーズ等)が床材・建具と精密にカラーマッチングされています。
また、店舗や賃貸アパートで多用される塩化ビニル樹脂製のソフト巾木においては、サンゲツや東リなどが有名ですが、ソフト巾木の端部処理は木質巾木とは根本的に異なります。ソフト巾木は専用の樹脂エンドキャップを用いるケースと、職人が熱処理や小口折り込みで処理するケースに分かれます。さらに、角部を覆うパーツには外側の角用である「出隅(いですみ)」と内側の角用である「入隅(いりずみ)」があり、これらを巾木コーナーキャップ(出隅・入隅)としてエンドキャップ(端部用)と明確に区別して手配する必要があります。