中露朝の連携強化は、日本にとって「3正面リスク」の具現化を意味します。かつて想定されていた個別の有事シナリオ(台湾海峡有事、朝鮮半島有事、北方有事)が、相互に連動して同時多発的に発生する複合危機の蓋然性が高まっています。
第一に、弾道ミサイル防衛(BMD)への深刻な負荷です。北朝鮮がロシアから得たロケット推進技術や大気圏再突入技術を応用し、固体燃料式IRBM(中距離弾道ミサイル)や極超音速滑空兵器(HGV)の完成度を高めているため、従来のイージス艦やPAC-3による迎撃難度が格段に上昇しています。
第二に、日本周辺海空域における中露軍の共同パトロール頻度増加です。オホーツク海から日本海、東シナ海、太平洋へと抜けるルートで爆撃機やミサイル駆逐艦による示威行動が常態化しており、自衛隊のスクランブル発進や警戒監視活動は限界近くまで逼迫しています。
さらに、サイバー空間におけるインフラ攻撃や世論分断工作、サプライチェーン寸断といったハイブリッド戦のリスクも現実的な脅威として顕在化しています。