かつてのように「研修センターへ出勤扱いで通学し、座学を受ける」というスタイルは激減しました。現在では、自宅や職場のPCからオンライン研修ログインを行い、オンデマンド講義を視聴した上で、Zoom等のビデオ会議システムによるグループ演習に参加するハイブリッド形式が定着しています。しかし、この利便性の裏には、現場従事者ならではの葛藤が存在します。
都内の居宅介護支援事業所に勤務する主任ケアマネジャーの手記や業界の意見交換コミュニティでは、次のような率直な体験談が寄せられています。
「移動時間がゼロになった点は大きな前進です。しかし、事業所のデスクで受講していると、講義の合間に利用者の緊急連絡や同僚からの相談が飛び込んできて、完全に集中するのが極めて難しい。eラーニングは数分ごとに理解度チェックテストが挟まれるため、片手間の受講は弾かれる厳格な仕様になっています」(都内介護支援専門員・40代女性の手記より)
また、通信環境や端末トラブルに関する声も根強く存在します。東京都の福祉研修では、不正受講を防止するためにカメラの常時オンや厳密なアクセスログの監視が実施されています。受講生の証言によると、演習中の回線切断が一定時間以上続いた場合、未受講判定となり再受講を求められるケースも報告されています。「自宅に安定した光回線がない」「法人のPCにセキュリティ制限がかかっておりZoom演習に入室できない」といったインフラ面のハードルは、個人のITリテラシー任せにできない構造的課題となっています。