ネットの質問掲示板やSNS上で頻繁に見られる「カラーをしてからパーマをかけたら色が完全に抜けて金髪っぽくなった」「毛先がホウキのようにチリチリになった」という悲鳴。これらには明確な毛髪化学の根拠が存在します。
まず押さえるべき大原則は、パーマとカラーの順番は「パーマが先、カラーが後」でなければならないという点です。もし先にカラーリングを行い、その直後にパーマを施術した場合、パーマ1剤に含まれるアルカリ剤と還元剤の作用によって、毛髪内部に定着していた酸化染料(カラーの発色成分)が瞬時に破壊・分解されます。これが「パーマ後カラー色落ちの真相」であり、アッシュ系やオリーブ系などの繊細な寒色系カラーは一瞬で退色してしまいます。
さらに深刻なのがダメージ問題です。パーマとカラーの連続施術で髪がチリチリに傷む決定的な理由は、「急激なアルカリ過多」と「タンパク質(コルテックス)の流出」の重複にあります。パーマでキューティクルをこじ開けてシスチン結合を変化させた毛髪は、いわば大手術を受けた直後の状態です。そこに過酸化水素とアルカリを含むヘアカラーを間髪入れずに流し込むと、髪の自己防衛機能が完全にパンクし、タンパク質がスポンジのようにスカスカになって弾力を失い、最終的にビビリ毛へと変貌を遂げてしまいます。