フリースタイルスキーの魅力を理解する上で外せないのが、種目ごとに全く異なる競技ルールとコースレイアウトです。国際スキー・スノーボード連盟(FIS)が管轄する主要種目は、大きく「コブ・起伏系」「パーク&パイプ系」「レース系」に大別されます。
伝統的なフリースタイルスキー モーグルは、最大斜度約30度のコブ斜面を滑り降りながら、途中に設置された2基のエア台でジャンプ技を繰り出します。採点は「ターン技術(60%)」「エアの難度と完成度(20%)」「滑走タイム(20%)」で構成され、圧倒的なスピードの中で乱れのない膝の動きと高難度エアを両立する強靭なフィジカルが求められます。
一方、近年オリンピックでも爆発的な人気を誇るのがフリースタイルスキー ハーフパイプ、フリースタイルスキー スロープスタイル、そしてフリースタイルスキー ビッグエアの3種目です。これらは「ジャッジによる全体印象(オーバーオールインプレッション)」で採点され、技の難易度(Difficulty)、完成度(Execution)、高さ・飛距離(Amplitude)、技の多様性(Variety)、着地の美しさ(Progression)が厳密に評価されます。
近年のフリースタイルスキー オリンピック ルールでは、ビッグエアにおいて「異なる回転方向(左回り・右回り、または前方・後方踏み切り)の技を揃えなければならない」といったレギュレーションが厳格化されており、単一の得意技だけでなく左右均等な身体操作能力が勝敗を分ける要因となっています。