2026年、世界最高峰の演出家ジョン・ケアードの手によって帝国劇場で初演された舞台『千と千尋の神隠し』。アニメーションの世界観を一切の妥協なく演劇化したこの舞台は、2026年の英ロンドン・コロシアムでの長期滞在公演を大成功させ、2026年の現在も演劇史に残る傑作として再演を重ねています。
歴代千尋役の比較とそれぞれの魅力
初演以来、オーディションとキャスティングによって選ばれた歴代の千尋役は、それぞれ異なるアプローチで観客を魅了しました。
- 橋本環奈:初舞台にして初主演。圧倒的なスター性と、どんな困難にもへこたれない生命力あふれる千尋像を構築。ロンドン公演でも現地の観客から熱烈なスタンディングオベーションを受けました。
- 上白石萌音:卓越した演技力と表現力で、最初は頼りなかった少女が少しずつ自立していく内面的な成長グラデーションを繊細に演じ切りました。
- 川栄李奈(2026年〜):持ち前のガッツとリアリティのある芝居で、泥臭くたくましい「生きる力」を体現。
- 福地桃子(2026年〜):素朴で透明感のある佇まいが「アニメの千尋がそのまま現れたよう」と絶賛を浴びました。
映画版からの奇跡の継承|夏木マリの湯婆婆続投
舞台版における最大のハイライトの一つが、映画で湯婆婆・銭婆を演じた夏木マリ本人が舞台上でも同役(朴璐美らとのWキャスト)を演じたことです。初演当時69歳を迎えていた夏木が、巨大な舞台装置とパペットの間を縦横無尽に動き回り、アニメ版そのままのド迫力の声で劇場を支配した瞬間は、演劇界の語り草となっています。