きれいに洗った後に最大の落とし穴が待っている。ネット上にはびこる「日光に当てて天日干しすれば紫外線で殺菌できる」「ドライヤーですぐ乾かせば時短になる」という説は、完全な誤情報であり即刻やめるべきだ。
化粧パフやメイクスポンジの主原料であるポリウレタンや合成ゴム(SBR、NBR)は、紫外線と高熱に極めて弱い。直射日光にさらすと酸化重合が加速して表面がカチカチに硬化し、ひび割れや粉吹きが生じる。また、ドライヤーの温風はスポンジ内部の気泡を収縮させ、二度と元のふわふわ感には戻らなくなる。
湿気の多い浴室や脱衣所に干すのも最悪の選択だ。完全に乾燥するまでに24時間以上湿った状態が続くと、内部で化粧パフ 干し方 カビ防止の努力をあざ笑うかのように黒カビ(クラドスポリウム)が根を張る。一度内部深くに根を張ったカビの胞子は、洗剤で表面を洗っても二度と除去できない。
プロが実践する唯一無二の正しい干し方は次の通りだ。
- 水切り:すすぎ終わったパフを乾いた清潔なタオルや厚手のキッチンペーパーで挟み、体重をかけて限界まで水分を吸い取らせる。
- 平干しの徹底:洗濯バサミで吊るすと挟んだ部分の繊維が潰れて復元しなくなる。目の細かい平干しネットや、風通しの良いザルの上に寝かせる。
- 環境の選定:直射日光の当たらない「風通しの良い日陰」に置く。室内であれば、サーキュレーターの風が直接当たる場所に置くことで、乾燥時間を従来の3分の1以下に短縮し、菌の再増殖を物理的に遮断できる。