手軽さや美味しさだけでなく、栄養学的見地からも皮ごと食べる価値が強く再認識されています。日本食品標準成分表やフルーツ山梨通信などの調査報告によると、生のぶどうを「皮あり」と「皮なし」で比較した場合、主要な機能性成分に顕著な差が確認されています。
ぶどうが紫外線や外敵から種子を守るために生成する抗酸化物質「ポリフェノール」の大半は、果肉ではなく果皮やその直下の細胞組織に集中しています。果皮を捨ててしまう従来の食べ方では、ぶどうが蓄えた栄養素の6割近くを無駄に廃棄していた計算になります。
特に黒系ぶどうであるナガノパープルには、目の健康維持やエイジングケアで注目される「アントシアニン」が豊富に含まれており、その含有量は赤ワインにも匹敵します。さらに、赤系・黒系の果皮には長寿遺伝子との関連が研究されているサーチュイン活性化成分「レスベラトロール」も多く局在しています。緑系のシャインマスカットや瀬戸ジャイアンツであっても、整腸作用を促す不溶性食物繊維やカリウムが皮ごと摂取することで無理なく補給できるため、「皮ごと食べるぶどうは、天然のサプリメントを丸ごといただく行為」と言っても過言ではありません。