SNSや美容系コミュニティでは、「白髪染めをしてから2週間前後で毛先が黄ばみ、白髪の部分だけ不自然に光る」という投稿が散見されます。この「キラキラ現象」は、白髪用染料に含まれるブラウンの色素(中間体)が先に抜け、残留した黄色や赤のトーンだけが乱反射するために起こります。
実際に、年間4回以上のセルフカラーとサロン染毛を併用している40代女性の手記には、切実な実態が記されています。
「毎月美容室に通う費用を浮かせようと、2週間に一度ドラッグストアの泡カラーを使っていました。最初は綺麗に隠れていたものの、半年ほど経つと染めてからわずか10日で生え際がキラキラと浮くようになり、毛先はゴワゴワで炭のように硬化してしまった。鏡を見るたびに強いストレスを感じ、美容師さんに泣きつきました」(40代・会社員手記より)
現場のサロン現場で毛髪診断を行うと、こうしたケースでは毛髪の親水化が著しく進行しています。本来の健康な髪は油分を帯びて水を弾く「疎水性」ですが、過度なカラーダメージによって内部の間充物質が流出すると、水分を過剰に吸収しやすい「親水性」へと変質します。濡れるとキューティクルが簡単に開き、日々のシャワーの水流だけで染料が水に溶け出してしまう状態に陥っているのです。