木久扇を語る上で欠かせないのが、温かい自宅の家族関係と、自由闊達な一門の結束力です。
長男である2代目林家木久蔵(旧名:林家きくお)とは、2007年に落語界史上初となる「親子ダブル襲名」を敢行しました。父から息子へ単に名前を譲るだけでなく、自身が「初代・木久扇」を名乗り、息子に「2代目・木久蔵」を襲名させることで、両者の話題性を最大化させました。師弟であり親子でもある関係性について、息子の木久蔵は「父は一度も私のやり方を頭ごなしに否定したことがない。常に背中で自由な生き方を見せてくれた」と語っており、深い相互信頼に基づいた理想的な親子像を築いています。
また、木久扇の弟子たちも個性豊かな実力派が揃っています。
- 林家きく姫:女性落語家のパイオニア的存在として多方面で活躍
- 林家きく麿:独自の新作落語で高い評価を獲得している実力派
- 林家木りん:元大相撲力士(身長192cm)という異色の経歴を持つイケメン噺家
- 林家きよ彦:若手女性落語家として注目を集める新進気鋭
- 林家扇兵衛:古典落語を中心に堅実な芸道を進む
上下関係が極めて厳しい伝統芸能の世界において、木久扇一門は「弟子の個性を縛らず、得意な分野を伸ばす」という先進的な指導方針を貫いており、落語界の中でもひときわ高い求心力を誇っています。