レーシックによるトラブルを防ぐ最大の砦は、手術前の精密な適応検査です。目に対する希望があっても、以下のような特徴に該当する人はレーシック手術を受けてはならない、あるいは極めて慎重であるべき対象とされています。
角膜の厚みが足りない人:削った後に残る「角膜ベッド」の厚みが安全基準(一般に250μm以上)を下回ると、前述の角膜拡張症を発症する危険が跳ね上がります。
強度の近視や乱視がある人:度数が強ければ強いほど削る量が増えるため、角膜の耐久性が落ち、術後の視力戻りも起きやすくなります。
潜在的な円錐角膜の疑いがある人:角膜の形状解析でわずかでも歪みや非対称性が見られる場合、手術によって急激に悪化するリスクがあります。
暗所での瞳孔径が異常に大きい人:暗闇で瞳孔がレーザー照射径よりも広がる人は、重度のハログレア現象を残す可能性が高くなります。
膠原病や重度の糖尿病を患っている人:傷の治癒能力が低下しているため、角膜フラップの生着不良や感染症のリスクが著しく高まります。
利益を優先して基準を緩めるようなクリニックではなく、基準に満たない患者に対して「あなたは適応外です」と断る勇気を持った医療機関を選ぶことが、決定的なリスク回避に繋がります。