名曲『ヒロイン』はどのようにして誕生したのでしょうか。フロントマンの清水依与吏は、これまで数々のインタビューで制作当時の心境や作詞理由を語っています。
オファーを受けた際、スキー場のCMタイアップという性質上、当初は「ゲレンデで手を取り合って滑るような、分かりやすく眩しい王道の冬ソング」を求められる側面もありました。しかし、清水依与吏が一貫してこだわり続けたのは、back numberの真骨頂である「人間の情けなさ、弱さ、そして報われない想いに対する誠実さ」でした。
タイトルをあえて『ヒロイン』としたことについて、清水は「自分の人生という物語において、相手の女性こそが絶対的なヒロインである」という敬意と切望を込めたと明かしています。主人公の視点から見れば、相手が眩しすぎて自分はその相手役にすらなれていないかもしれない。それでも「君をヒロインにしたい」「君にとっての主人公になりたい」ともがく男性の不器用な情熱が、あの叙情詩のようなフレーズを生み出しました。