サーキットを彩るコスチュームの歴史を振り返ると、時代ごとの社会的トレンドやスポンサーの戦略が色濃く反映されていることが分かります。特に1990年代初頭から2000年代初頭にかけてのバブル崩壊前後は、現在では考えられないほど大胆なカッティングが施された衣装が次々と登場しました。
当時、サーキットの話題を独占したのが極端な切れ込みのハイレグコスチュームです。脚を極限まで長く見せる超ハイレグワンピースや、ウエスト部分を大胆に露出したセパレートタイプは、観客の熱狂的な支持を集めました。カメラマンがピット前に幾重にも群がり、美脚スタイルを際立たせるポージングが連日メディアを賑わせた時代です。
2010年代以降はコンプライアンスや国際基準への配慮が進み、過激さ一辺倒から「洗練された美しさとチームイメージの体現」へとシフト。素材の機能性向上とともに、レザー調のクールなセットアップや、透け感のあるシースルー素材を部分的に取り入れたエレガントなセクシーさが主流となり、女性ファンからも憧れの対象として認知されるようになりました。