空間の格を決定づけるのは、やはり歴史に磨かれたアイコニックな造形だ。20世紀のモダンデザインを牽引したデンマークの巨匠アルネ・ヤコブセンが手掛けたエッグチェアは、その代表格と言える。包み込むような有機的フォルムは、周囲の視線や雑音を物理的・心理的に遮断し、部屋の中に完全なプライベート空間を創出する。
一方、ミッドセンチュリーの象徴であるチャールズ&レイ・イームズによるイームズラウンジチェアは、成型合板と最高級レザーの融合によって、吸い付くようなフィット感を実現した。現代のインテリアデザインにおいても色褪せないこれらのマスターピースは、単なる調度品ではなく、座るたびに感性を研ぎ澄ますアートピースとしての輝きを放ち続けている。