皮膚の治療と並行して絶対に行わなければならないのが、室内に潜む害虫の物理的・化学的駆除です。刺した虫を放置したままでは、被害が無限に繰り返されます。
1. 部屋のダニノミ駆除手順
- 寝具・カバー類の熱乾燥:シーツ、枕カバー、毛布などを60℃以上の乾燥機(コインランドリー等)に30分以上かけます。ダニやノミは熱に弱く、60℃以上で成虫・幼虫・卵ともに死滅します。
- 高密度吸引による掃除機がけ:畳、カーペット、マットレスの表面を、1平方メートルあたり約20秒かけて丁寧に掃除機で吸引します。成虫だけでなく、ダニの餌となるフケ・アカ、ノミの卵や幼虫を物理的に除去します。
- くん煙剤・スプレー剤の適正使用:室内全体の成虫密度を下げるため、ダニ・ノミ用のくん煙殺虫剤を使用します。ただし、前述の通り卵には効かないため、卵が孵化する約10日〜2週間後にもう一度くん煙処理を行う「2回散布法」が極めて有効です。
2. ペットのノミダニ予防対策
犬や猫などのペットを飼育している家庭では、ペット自身が害虫の最大の侵入経路および繁殖源になります。
- 動物病院処方の予防薬を徹底:市販のノミ取り首輪などではなく、動物病院で処方されるスポットオン製剤(首の後ろに滴下する薬剤)や経口チュアブル薬を、獣医師の指示通り毎月定期的に投与してください。寄生したノミ・マダニを吸血前に、または吸血直後に産卵することなく確実に駆除できます。
- 散歩後のブラッシングとベッド洗浄:散歩から帰宅した際はノミ取り用のノミ取り櫛でブラッシングを行い、ペット用の寝床やクッションも人間用寝具と同様に定期的な熱湯消毒や丸洗い乾燥を実施してください。