ソテツの手入れにおいて、樹木の健康と同じくらい警戒しなければならないのが作業者の安全性です。葉の付け根(葉柄部)には硬質で鋭利な針状のトゲが無数に並んでおり、不用意に手を伸ばせば皮手袋を貫通して皮膚に達します。
造園の専門家が現場で実践している標準的な安全装備と作業手順は次の通りです。
【必須の安全装備】
- 厚手の豚革または牛革製ロンググローブ:布製軍手や薄手ゴム手袋はトゲが容易に貫通するため厳禁。
- 保護メガネ・フェイスシールド:反発力の強い葉先やトゲが跳ね返り、眼球を損傷する事故を完全遮断。
- 長袖・長ズボン(厚手の作業着):腕や首回りの露出をなくし擦過傷を予防。
【失敗しないソテツ葉の切り方手順】
まず、対象とする古い下葉の先端を手でしっかり押さえ、葉柄の根元(幹の境目から約2〜3cm残した位置)に太枝切り鋏またはノコギリを入れます。幹を傷つけないよう刃の角度を平行に保ちながら、一気に切断します。切り落とした葉は地面に放置せず、その都度ゴミ袋にまとめながら作業を進めることで、足元を踏み抜いてトゲが靴底を貫通する二次被害を防ぎます。