わらび餅の原料はワラビじゃない?透明な市販品と本物の黒い真相を徹底解明

わらび餅の原料はワラビじゃない?透明な市販品と本物の黒い真相を徹底解明

わらび餅の原料はワラビじゃない?透明な市販品と本物の黒い真相を徹底解明についての疑問解決ガイドをお届けします。

わらび餅の世界を深く掘り下げると、芋澱粉と純本わらび粉の間隙を埋める「もうひとつの名脇役」に行き当たります。それが蓮(ハス)の地下茎から採れる蓮粉(はすこ)です。蓮粉とわらび粉の違いを理解することは、上質な和菓子選びにおいて重要な知識となります。

蓮粉は本わらび粉と同様に天然の植物根から採取される貴重な澱粉ですが、加熱するとやや半透明な灰褐色に仕上がり、もっちりとした強い粘りとツルリとした喉越しを兼ね備えています。料亭や名門菓子舗では、本わらび粉単体では柔らかすぎて持ち帰りに耐えられない場合や、独自の瑞々しい保水性を保たせるために、蓮粉を絶妙な黄金比でブレンドする技法が古くから確立されています。「本わらび粉入り」と謳う贈答用和菓子の中には、この蓮粉の力を借りて絶品の食感を保っているものが少なくありません。

一方、家庭でわらび餅を手作りする際によく話題にのぼるのが「わらび餅の片栗粉代用」です。市販の片栗粉(現代ではほぼ馬鈴薯澱粉)に砂糖と水を加え、鍋で火にかけながら練り上げると、数分で透き通ったプルプルの餅が完成します。

この片栗粉代用わらび餅は、スーパーの市販品に極めて近い食感を1杯数十円の材料費で再現できる優れた知恵です。ただし、片栗粉は冷却すると水分が急速に抜ける「離水」が起きやすく、時間が経つとボソボソとした食感に劣化します。家庭で作る際は、食べる直前に氷水で締め、数分以内にきな粉を絡めて平らげるのが最大のコツです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。