Q1:歌舞伎初心者が真っ先に覚えるべき基本の「御三家」はどこですか?
A1:まずは「成田屋(市川團十郎家)」「音羽屋(尾上菊五郎家)」「高麗屋(松本幸四郎家)」の3つを押さえるのが王道です。この3家は現在の大歌舞伎興行で座頭を務める中心的な存在であり、互いの血統も深く交差しているため、この関係性を把握するだけで舞台の配役の意味が格段に理解しやすくなります。
Q2:「屋号」と「名跡」はどう違うのですか?
A2:「名跡(みょうせき)」は役者個人が代々受け継ぐ芸名(例:市川團十郎、尾上菊五郎など)を指します。一方、「屋号(やごう)」は江戸時代に役者が商人にならって付けた家のグループ名・看板(例:成田屋、音羽屋など)です。舞台上の役者に向けて客席から飛ぶ大向こうの掛け声(「成田屋!」「音羽屋!」)は、この屋号を呼んでいます。
Q3:一般家庭出身から歌舞伎役者になる道は現在も開かれていますか?
A3:正式なルートとして開かれています。独立行政法人日本芸術文化振興会(国立劇場)が実施している「歌舞伎俳優研修生」の選考を通過し、2年間の厳しい研修を修了すれば、幹部役者の門弟としてプロの舞台に立つことができます。名脇役として舞台を支える実力派俳優や、幹部へ昇進して重要な役を任される役者も数多く活躍しています。