視聴者からの苦情を受け付けるBPO(放送倫理・番組向上機構)の存在感は、年々増している。少しでも視聴者に不快感を与える可能性がある企画は、審議の対象となることを恐れる局の意向によって、企画段階で芽を摘まれてしまうケースが後を絶たない。
そうした厳しい制約の中で、異彩を放ち続けるのが『水曜日のダウンタウン』のような一部の尖った番組だ。過激な検証や説を提示しつつも、高度な編集技術と緻密な演出でコンプライアンスの限界を攻め続ける姿勢は根強い人気を誇る。しかし、こうした成功例は極めて稀であり、多くのバラエティ番組はBPO(放送倫理・番組向上機構)の目を意識しすぎるあまり、自ら表現の幅を狭める悪循環に陥っている。