「草津温泉から万座温泉へは車で30分程度で行けるはず」という思い込みは、重大なルート選択ミスを招きます。万座温泉を取り巻く道路網には、季節や火山活動、気象条件による明確な物理的遮断が存在します。
観光道路として有名な「志賀草津高原ルート(国道292号)」は、草津温泉から白根山を経て志賀高原へと抜ける絶景ルートですが、例年11月中旬から翌年4月下旬まで冬期閉鎖となります。志賀草津高原ルートの通行止め理由は、標高2,172m(日本国道最高地点)に達する過酷な豪雪と雪崩の危険、さらには草津白根山周辺の火山ガス規制が絡み合っているためです。冬季はこのルートを経由して万座に入ることは物理的にできません。
また、草津側から万座へアプローチする「草津万座ルート(県道466号牧干俣線)」に関しても、草津白根パークサービスセンター周辺から万座温泉三叉路までの区間は冬期閉鎖の対象となります。草津万座ルートの道路カメラを現在確認しても、ゲートが堅固に閉じられ雪に埋もれている姿が確認できるはずです。
結果として、冬季に万座温泉へアクセスできる唯一の生命線は、嬬恋村の三原・万座鹿沢口方面から北上する有料道路「万座ハイウェー(浅間・白根・志賀さわやか街道)」のみとなります。万座ハイウェーはプリンスホテル系列の有料道路であり、極めて高水準な除雪体制が敷かれているため原則通年通行が可能です。しかし、激しい寒波の襲来時には一時的なチェーン規制や速度規制が敷かれます。万座ハイウェーのリアルタイムライブカメラや料金所でのアナウンスを注視し、万座温泉のチェーン規制や冬用タイヤ装着の義務付け情報を通過前に必ず把握しなければなりません。