都内ブライダルサロンやウェディングプランナーへの聞き取り、そして式場現場で受付を担当した経験者たちの記録を分析すると、マナー本には載っていない「リアルな現場の混乱」が浮かび上がってきます。
大手結婚式情報メディア等のアンケートでも、受付担当者の約7割が「何らかの対応に困るゲストを目撃した」と回答しています。その筆頭が「袱紗なしでバッグから裸の袋を出す行為」です。受付台の上でバッグを大きく開き、財布やメイクポーチと擦れ合って水引が折れ曲がったご祝儀袋を取り出す姿は、周囲から見ても非常に目立ちます。
ある式場スタッフの手記にはこう記されています。「受付担当者は両家の顔として立っています。スマホを通話状態にしたまま片手でご祝儀を放り出すように置く方や、連名なのに誰が誰の分を持ってきたのか説明がないまま3通まとめて突き出されると、芳名帳の突合が完全にストップしてしまいます」。
もし当日の朝に袱紗を忘れたことに気づいた場合、コンビニエンスストアで購入するか、清潔でアイロンのかけられた「無地の暖色系ハンカチ(白、ピンク、薄紫など)」を袱紗代わりとして代用するのが最善の緊急策です。柄物や暗い配色のハンカチ、シワだらけの布で包むことは避けなければなりません。