ネット上の掲示板やレビューで散見される「コロナは火がつくまでが遅い」「消火時に特有の臭いがする」というネガティブな噂について、現場の検証データをもとにその実態を探ります。
まず、コロナ石油ファンヒーター点火時間に関する指摘ですが、これは事実に基づいています。ダイニチが予熱なしのコールドスタートから約35秒で温風を吹き出すのに対し、コロナの標準点火時間は約150秒〜200秒(約2分半〜3分半)を要します。氷点下の朝、凍える手足でヒーターの前に立ち尽くすユーザーにとって、この2分強の差は体感的に非常に長く感じられるのは無理もありません。
しかし、コロナはこの弱点に対して確固たる対抗策を用意しています。それが「秒速点火(秒速タイマー)」機能です。あらかじめタイマーをセットしておくか、起床数分前に予熱ボタンを押しておけば、約7秒で力強い着火を実現します。ただし、秒速点火の待機中は約80Wの予熱電力を消費し続けるため、「常時待機状態にしておく」とコロナ本来の低消費電力メリットを相殺してしまいます。起床タイマーや帰宅予定時刻に合わせたピンポイント運用を行うことが、利便性と節電を両立させるプロの作法です。
続いて、コロナ石油ファンヒーター臭い真相についてです。石油ストーブ特有の刺激臭は、不完全燃焼ガスが未燃焼のまま排出されることで起こります。コロナの現行機種は、消火時にバーナー奥のノズルをシャッターで遮断し、未燃焼ガスを燃焼筒内に閉じ込めて燃やしきる「クリーン消火」や「ニオイカットメカ」を搭載しています。実機テストにおける消火時の臭気濃度は、旧世代機と比べて格段に低減されており、通常使用で強い異臭を感じるケースは極めて稀です。もし使用中に鼻につく異臭が充満する場合、機械の構造欠陥ではなく、前シーズンからの「持ち越し灯油」による劣化燃焼や、後述するシリコーン被膜による不完全燃焼が疑われます。
また、給油作業における不満を根本から解消したのが、特許技術である「よごれま栓」です。つまみを引くだけで給油口がワンタッチで開き、閉める際も指先でカチッと音がするまで押し込むだけで確実にロックされます。キャップを床や新聞紙の上に置く必要がなく、灯油が指に付着して嫌な匂いが数日間取れないという冬の定番ストレスを完全に排除しています。この機構の完成度は競合各社も模倣できないコロナ独自の美点です。