Q1:「にちにちこれこうじつ」と「ひびこれこうじつ」、結局どちらで読むべきですか?
A1:どちらも間違いではありませんが、歴史的・仏教的な本義を重んじるなら「にちにちこれこうじつ」が正解です。禅宗の法要や茶席、学術的な文脈では「にちにちこれこうじつ」と読まれます。一方、日常会話や映画のタイトル等では「ひびこれこうじつ」と親しまれており、一般的な会話であればどちらを使っても意味は十分に伝わります。
Q2:身内に不幸があった日や大失敗した日も「好日」と言わなければいけませんか?
A2:無理に「今日は良い日だ」と言い聞かせる必要はまったくありません。「日々是好日」の教えは、悲しみを押し殺して笑うことではなく、「悲しい日には底抜けに悲しみ、その一日を二度とない時間として受け止める」ことにあります。感情に嘘をつかず、その痛みを抱えた一日をまるごと認める姿勢そのものが「好日」の本質です。
Q3:ビジネス文書や手紙の時候の挨拶として使っても失礼になりませんか?
A3:失礼には当たりませんが、文脈の配慮は必要です。相手が慶事の際や一般的な近況報告の結びとして「日々是好日を祈念いたします」と添えるのは風雅で好ましい表現です。ただし、相手が大きな災害や喪中など明らかな逆境にあるタイミングでは、「前向きの強要」と誤解される恐れがあるため使用を控えるのがマナーです。
Q4:英語圏の人に「日々是好日」の哲学を短くスマートに伝えるにはどう言えばいいですか?
A4:「It means finding profound value in every single day, whether things go well or not(物事がうまくいくか否かにかかわらず、どの一日にも深遠な価値を見出すという意味です)」と説明すると、単なるハッピー思考ではない禅の深みが的確に伝わります。