建具の種類によって、隙間テープに求められる役割や摩擦の加わり方は大きく異なります。それぞれの構造特性に合わせた具体的な施工手順を解説します。
1. サッシ・窓まわりの施工手順
窓サッシは結露や紫外線にさらされる過酷な環境です。まずはサッシ枠の汚れ、ホコリ、油分を無水エタノールや中性洗剤で完全に拭き取ります。採寸時は窓を閉めた状態で紙を挟み、「紙が引っ張っても抜けない厚み」を測るのがプロの現場ワザです。ガラス戸が衝突する戸当たり面にはウレタンや防水EPDMフォームを貼り、窓同士がすれ違う部分には摩擦抵抗の少ない「モヘアシール」を貼り付けます。
2. 引き戸の貼る位置とコツ
引き戸は横滑りの摩擦が常に発生するため、通常のスポンジテープを貼ると開閉時に擦れて数週間でボロボロになります。引き戸の隙間テープを貼る位置は、戸が収まる「柱側の溝・戸当たり面」または「引き戸の縦框(側面)」です。摩擦が起きるスライド面には必ず起毛モヘアテープを採用し、戸が閉まりきる直前の衝撃音(バタン音)を抑えるクッション用途には、薄型のソフトクッションテープを戸当たり溝の奥に配置します。
3. 玄関ドアの隙間テープの貼り方
玄関ドアは気密性と防火性が求められる場所です。外気が直接当たるため、耐候性に優れたV型またはD型形状のEPDMゴムテープを使用します。ドア枠の受け側(戸当たりゴムが劣化している部分)に沿って、角から下へ向かって引っ張らずに軽く添えるように貼り進めるのが隙間風対策における隙間テープのコツです。テープを強く引っ張りながら貼ると、時間経過とともにゴムが縮んで端から剥がれる原因になります。