打ち上げの進行を支える千鳥の存在は、この番組の精神的支柱です。大悟さんとノブさんは、結果を出せなかった後輩に対して決して上から目線のアドバイスをしません。「お前らの漫才が一番おもろかった」「あんなにウケてたのに審査員に伝わらんかっただけ」と、敗者の矜持を傷つけずに笑いへと昇華させます。
例えば、過去に敗退した実力派コンビが人目も憚らず号泣した際、大悟さんが放った「負けた瞬間から、次の優勝へのフリが始まっとる」という言葉は、お笑い史に残る名言としてファンの記憶に刻まれています。芸人たちが泣く理由は、単に負けた悔しさだけではありません。人生を賭けて研鑽してきた漫才を認め、受け止めてくれる先輩の温かい言葉に触れたとき、安堵と悔しさが混ざり合って涙腺が決壊するのです。