画面越しには即興の罰ゲームのように見えたこの企画だが、その舞台裏にはプロフェッショナル同士の緻密な計算と極秘の準備が存在していた。プロレス業界のトップに君臨してきた蝶野正洋は、バラエティの撮影であっても一切の手抜きをせず、完璧な間と安全性を追求して撮影に臨んでいたという。
相手に大怪我を負わせることなく、それでいてテレビの画面を通じて最大の衝撃音と視覚的インパクトを届ける技術は、長年のリング経験で培われた本物のプロの技である。テレビバラエティ業界のスタッフや吉本興業の芸人たちも、彼のプロ意識と現場でのストイックな姿勢に絶大な信頼を寄せていた。本番直前まで本人同士の接触を完全に遮断するなど、極限の緊迫感を演出するための過酷な舞台裏の努力が重ねられていたのだ。